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CWを始めよう! ビギナーによるビギナーのためのCW講座
当局は2007年からCWを始めたビギナーです。
思い起こせば、局免変更申請が届いたその日が6m & ダウンコンテストの日。
普段は聴かない2mCWを偶然にもワッチすると、ブログでお世話になっている方のCQが・・・・。
運命的な出会いと一方的に解釈して、お声がけしたのが当局のCWライフの始まりでした。
そんな当局もようやく約3年で曲りなりにもCWでCQを出せるまでに成長できたました。
そんな記念に、ベテランの方に失笑されそうですが、ビギナーがビギナー目線でCW講座を書いて見ました。

2011年9月吉日 JN1BBO (2010年1月にブログに連載した記事を加筆修正して再掲)

■始めようCW【まずはCW QSOの実績を作ろう!】

符号を覚えたら、先ずはCWに出てみましょう。
勿論、PCやCD、ワッチなどでの勉強を否定する気は毛頭ありません。
(メキメキ上達を実感される方は、以降を読む必要はありません。)
しかし、勉強は飽きます。まして、進歩が感じられないと尚更です。
すると、CWはもういいやぁ〜、となってしまいます。
ですから、符号を覚えたら勉強しながら即実戦をお勧めします。
実戦の方が、より集中して受信できるからと、
PCやCDの世界の綺麗な符号ばかりではない
QSBやQRM、QRN、そして個性豊かな符号に慣れるためです。
そして何よりもCWをやっている充実感を実感できるからです。
それでは、いざ実戦!
ただし、実戦の相手は良く選びましょう。
CWデビューに向いている相手は、

1.コンテストでCQを連発中の局
2.JCC/JCGサービスの局

だと思います。

コンテストの高速CWがデビュー向きかって?
ハイ、デビューに向いています。
何と言っても余計な符号は打ってきませんから、頭が真っ白になることはありません。
相手のコール、コンテストナンバーを1文字ずつで構わないのでしっかりコピーします。
コールサインは連呼してますから高速CWでも1文字ずつなら何とかコピーできます。
できれば相手が他局と交信している時にコンテストナンバーもコピーしておいた方が良いでしょう。
コンテストナンバーは大概のコンテストでは変わりませんから、コピーしておくと精神的に余裕ができます。

ところで高速CWで自分へのコールバックが分かるか?
大丈夫です。どんなに高速でも自分のコールだけは間違いなく取れます。
(この辺は別途に考察)                                           

■CWデビュー【コンテストのCQ局を呼んでみよう!】
さて、相手のコールサイン、コンテストナンバーがコピーできれば準備完了。
後は呼ぶタイミングを計るだけです。

CQが空振りしだしたらチャンス到来!
後は意を決して自分のコールを打ち込むだけです。
あんまり躊躇していると、相手の方はQSYしてしまうかも知れませんので、
深呼吸して送信しましょう。
〜例文〜
相手)CQ TEST (DE) JA1RL (TEST)
自分)JN1BBO
相手)JN1BBO (GM UR)59910M (BK)
自分)59913M
相手)(QSL or CFM)(GL)TU(DE)JA1RL(TEST)
 ※( )内は打ったり打たなかったり、又は違う符合の時もあり。
 DEとかURとか、GM、TUなどの余計な符号は一切不要です。格好付けようとすると失敗します。
コンテストの場合はこれで十分、相手の方は満足です。またQSOとしても立派に成立です。
とにかく自局のコールサインとコンテストナンバーを打つことだけに集中しましょう。
余計な(って語弊がありますね。)符号は、余裕がでたら相手に合わせて付加しましょう。

送信速度も練習している速度から変えない方が良いです。
当局は格好付けようとして、練習より速度を上げた(10→12wpm)結果、
出だしから打ち損じて、自局のコールを打つだけなのに訂正符号(HH)を打ちました。(苦笑)
送信速度が遅くても本当に大丈夫か?
大丈夫です。コンテストのランニング局は、とにかく呼んで欲しいのです。
ですから、こちらの速度が遅くても気にしません。貴重な得点です、大歓迎!
ただし、ここで重要なのは、CQが空振りしていることです。
皆さんが呼んでいるときは、迷惑をかけるので自重しましょう。
そんなに長い時間、呼ばれ続けることはありませんから、
イメージトレーニングやブレークインをオフにして送信練習をして待ちましょう。

さぁ、空振りが2、3回続いたら、ブレークインをONにして送信です!

−・・・−

どうです?上手く行きましたか?

当局はパドルでこれだけの内容を打つだけで手が震えるほど緊張し、興奮しました。
そしてQSOが終わった後は、ヤッター!CWでQSOしたぞ!という感動に胸を奮わせました。
もう後は、徐々に徐々に緊張しないで呼べるようになっていきます。
そう、清水の舞台を飛び降りるまでは、物凄く勇気が必要ですが、
飛び降りてしまえば、しめたもの。もう後は怖いものはありません。

話は脱線しますが・・・
打鍵に自信がない場合、
メモリーキーヤーに仕込んでおいて「ポチッ」でも当局は構わないと思っています。
異論があるのは承知で敢えて書きます。
何故か?
それは、手法よりもCW QSOの実績を作ることが最も大事なことだからです。
「ポチッ」でも、清水の舞台から飛び降りたことに違いないからです。
ただし、まだ降下途中。できるだけ早い時期に打鍵で送信して、着地してしまいましょう。
ポチッは楽で便利ですが、応用は利かないし、進歩もしなくなってしまいます。
そして何よりも、以心伝心(電信)にならないからです。


何はともあれQSOした実績が大事。自信になります。 
〜不測の事態への対応〜
★?(トトツーツートト)
 シチュエーションによりますが、大概はQRZのことです。
 こちらがコールサインを打ったあとに、相手が?と打ってきたら、再度コールサインを打ちましょう。
★相手がミスコールしている場合
 自分のコールサインを間違えてコールバックされた場合、慌てず自分のコールサインを再送します。
 ビギナーの内はコールサインの再送だけで、ナンバーは送らない方が無難です。
 (間違えるリスクを低減できます。)
 ただし、1文字も合っていない場合は、他局へのコールバックですので、大人しく待っていましょう。
★NR?
 こちらがコンテストナンバーを送信した後に、相手がNR?と打ってきた場合、
 相手の方がこちらのNRをコピーできなかったので、再度コンテストナンバーを再送しましょう。 
 
■CWデビュー【JCC/JCGサービスの局を呼んでみよう!】
JCC/JCGサービスの局の場合も、基本はコンテストと同じです。
 〜例文〜
相手)CQ DE JA1RL/1 JCC 1002 (PSE) K
自分)JN1BBO
相手)JN1BBO (GM UR)599 BK
自分)(BK)599(TU) 
相手)TU (DE)JA1RL(K)
 ※( )内は打ったり打たなかったり、又は違う符合の時もあり。
 ※JCGサービスの場合、JCG 13008/Aのように、ハムログの町村記号まで打つことが多い

JCC/JCGサービスの場合は、コンテストナンバーの代わりに599を打つだけです。
できれば、相手がBKを打ったなら、こちらもBKから始めたいですし、
挨拶(GM、GA、GE)やTU位は打ちたいと思うのが心情です。
が、余計な(って、やはり語弊がありますね。)符号を打つことに気を取られて
結果、ボロボロになり、もうCWはコリゴリだぁ〜、では、本末転倒。
ここは、やはり自局のコールサインとRSTを打つことだけに集中しましょう。

何も慌てることはありません。徐々に打つ符号を増やしていけば良いんです。

サービス局のCQが空振りしだしたらチャンス到来!
さあ、後は意を決して自分のコールを打ち込むだけです。


念のためJCC/JCGサービスの場合の注意です。
コンテストと違って、サービスしている局が、稀に名前を打ってきたり、
TNX FB 1st QSO的な文を打ってこられることがあります。
ビギナーにとって、599BKやQSL、CFM、TU以外の符号を打たれると、
頭が真っ白になる危険性が大です。(頭が真っ白になり、指が固まった経験あり。)

では、万が一、頭が真っ白くなった場合・・・・、

?(トトツーツートト)以外は聴き流しましょう。
ボイスレコーダなどがあれば録音しておいて、後からゆっくり確認すれば良いです。

では、不幸にして?(トトツーツートト)を打たれた場合・・・・、

何を訊かれているかが分かれば、打てる範囲で応えましょう。
分からない場合、PSE QRS AGNと打てれば打って、もう一度質問内容を聴きます。
テンパッテしまい、どうしようもなくなってしまった場合、そのまま沈黙するしかないです。
QSLカードに事情を書いて非礼をお詫びすれば良いのです。
連盟のメール転送サービスに登録されている方ならメールでお詫びした方が、
記憶に新しい内なのでより良いでしょう。
最初は誰でもビギナー、めげない、めげない、気にしない気にしない。

この辺を理解した上で、CWデビューの相手として選ぶなら問題ないでしょう。
もっとも大多数が599(BK)ですから、余計な心配かも知れませんが。


どうです、CWデビューできそうな気がして来ましたか?
気がしたら、しめたもの。早速、デビューのお相手を探しましょう。
週末のHFなら、コンテストかJCC/JCGサービスの局が必ず見つかります。 
   
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